高度情報社会と呼ばれる現代においては、タイムリーな連結決算情報の重要性はますます高まってきています。経営判断に求められるスピードが格段に上昇する中、その判断の基礎となる連結決算情報がスピーディーに経営陣に提供される体制の構築が、より一層重要性を増してきているといえるでしょう。

連結決算は単体決算より複雑で、手順が多く時間を要します。上場企業では、有価証券報告書等の最終的な開示まで意識したプロセスの構築が必要になることなどから、一般に会計系の業務の中でも特に難易度が高くなります。

市販の会計ソフトによって連結決算を行うことも可能ですが、仕組みの理解が曖昧ですと、有効な経営分析を行えない、新しい事象やトラブルへの対応が難しいといった支障が生じえます。

ただし、連結決算はプロセスの至る所にコツがあり、仕組みや全体像に対する深い理解があれば、迅速かつ正確に連結決算を行うことが可能です。また、単に「連結財務諸表を作成する」にとどまらず、「企業グループの経営判断に有益な情報を提供する」ことこそが重要と考えています。